
「売買契約の日って、何をするの?手付金はいくら払うの?」——購入したい物件が決まると、いよいよ売買契約です。大きなお金が動く場面だからこそ、当日の流れと手付金のルールを知らないまま臨むと不安が募ります。事前に全体像を押さえておけば、落ち着いて契約に進めます。
この記事では、不動産売買契約の流れと手付金の注意点を、東京・首都圏での購入を想定して分かりやすく解説します。
この記事でわかること
- 売買契約当日の進め方と必要書類
- 手付金の相場・役割・支払いのタイミング
- 手付金にまつわる解除ルールと注意点
不動産売買契約の全体の流れ

売買契約は、買付(購入申込)から決済・引き渡しへ進む過程の重要な一歩です。一般的な流れを確認しておきましょう。
契約までのステップ
- 購入の申し込み(買付証明書の提出)
- 住宅ローンの事前審査
- 重要事項説明(宅建士による説明)
- 売買契約の締結・手付金の支払い
- 住宅ローン本審査・金銭消費貸借契約
- 残金決済・引き渡し
売買契約は、上記の4番目にあたります。契約の直前に重要事項説明が行われ、内容に納得したうえで契約に進む流れが基本です。
契約から決済までの期間
契約から残金決済までは、おおむね1〜2か月が目安です。この間に住宅ローンの本審査を受け、引き渡しの準備を整えます。スケジュールは物件や金融機関によって変わるため、担当者と確認しておきましょう。
売買契約当日の進め方
契約当日は、いくつかの手続きが順番に行われます。流れを知っておくと安心です。
当日の主な流れ
まず宅建士による重要事項説明があり、続いて売買契約書の読み合わせを行います。内容に問題がなければ署名・押印し、手付金を支払うという順番が一般的です。所要時間は2時間前後をみておくとよいでしょう。
必要な持ち物
契約当日に必要なものは、おおむね次のとおりです。
- 本人確認書類(運転免許証など)
- 印鑑(実印が求められる場合あり)
- 手付金(現金または振込)
- 印紙代(契約書に貼る収入印紙)
物件や会社によって異なるため、事前に担当者へ確認しておくと当日慌てずに済みます。
手付金とは何か・相場はいくらか
売買契約で支払う手付金は、契約が成立した証として買主が売主に渡すお金です。役割と相場を理解しておきましょう。
手付金の役割
手付金は「契約を結んだ証拠」であると同時に、後で説明する解除のルールにも関わります。最終的には売買代金の一部に充当されるため、別途消えてしまうお金ではありません。
手付金の相場
2026年時点の一般的な目安として、手付金は 物件価格の5〜10%程度とされています。下の表は物件価格別のイメージです。
| 物件価格 | 手付金の目安(5〜10%) |
|---|---|
| 3,000万円 | 150万〜300万円 |
| 4,000万円 | 200万〜400万円 |
| 5,000万円 | 250万〜500万円 |
※金額は2026年時点の一般的な目安です。物件や売主との合意により変動します。
手付金にまつわる解除ルールと注意点
手付金は、契約を解除する場面で重要な意味を持ちます。仕組みを知っておくと、いざというときに損を避けられます。
手付解除のルール
契約後、一定期間内であれば、買主は手付金を放棄することで契約を解除できます。反対に売主は、受け取った手付金の倍額を返すことで解除できます。これを「手付解除」と呼びます。期限が定められているため、契約書で必ず確認しましょう。
ローン特約を確認する
住宅ローンの審査が通らなかった場合に、手付金を返してもらったうえで契約を解除できるのが「ローン特約(住宅ローン特約)」です。これがあれば、ローンが組めなかったときに手付金を失わずに済みます。期限や条件を必ずチェックしてください。
現金の用意は計画的に
手付金は契約当日に支払うため、事前にまとまった現金を準備しておく必要があります。頭金や諸費用とは別に動くお金なので、資金スケジュールを早めに立てておきましょう。
手付金の保全にも目を向ける
新築物件などで手付金が一定額を超える場合、売主が手付金の保全措置を講じることがあります。これは、万一売主が引き渡しできなくなったときに、買主の手付金が守られる仕組みです。重要事項説明で説明される項目なので、自分の支払う手付金がどのように扱われるのか、当日に確認しておくと安心です。大切なお金だからこそ、仕組みを理解したうえで支払いましょう。
よくある質問
Q. 手付金は後で返ってきますか?
A. 契約どおりに進めば、手付金は売買代金の一部に充当されるため、別で消えるお金ではありません。ただし、買主の都合で手付解除をする場合は手付金を放棄することになります。ローン特約による解除なら返金されます。
Q. 手付金が払えない場合はどうなりますか?
A. 手付金が用意できないと契約に進めないことが一般的です。資金が不足しそうなら、早めに担当者へ相談し、スケジュールや金額を調整できないか確認しましょう。無理のない資金計画が大切です。
Q. 売買契約後にキャンセルできますか?
A. 手付解除の期間内であれば、手付金を放棄して解除できます。期間を過ぎると違約金が発生することもあるため、契約書の解除条件を事前に確認しておくことが重要です。
まとめ
不動産売買契約は、重要事項説明 → 契約書の読み合わせ → 署名・押印 → 手付金の支払いという流れで進みます。手付金の相場は物件価格の5〜10%程度で、解除のルールやローン特約と深く関わります。当日の持ち物と資金準備を整え、契約書の解除条件を確認しておけば、安心して契約に臨めます。
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